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ケストナーのこと

ケストナーのこと

皆様こんばんは、mamoです。
今日はちょっと個人的な話です。

一昨日、3/24の土曜日に東京大空襲・戦災資料センターで開かれた「ケストナーを知っていますか? ドレスデン生まれの作家、ケストナーの作品を楽しむ」というプログラムに参加して参りました。

一番のお目当ては大学院時代の研究室の先輩である、ドイツ児童文学の専門家、本田雅也先生(先生とつけると嫌がられますが…)の講演「エーミールと探偵たちを追いかけて」だったのですが、関越道での事故渋滞に1時間ハマり、到着した時にはちょうど終わっていました…(涙)。

それが非常にショックだったので、そのまま実家に寄って、子供の頃母が買ってくれた河出書房の「少年少女世界の文学シリーズ」のケストナー巻を探し出して自宅に持って帰りました。『飛ぶ教室』と『エーミールと軽業師』(これは『エーミールと三人のふたご』という邦題の方が有名)が高橋健二先生の名訳で収録されている巻です。

すっかり年代ものですね…
すっかり年代ものですね…

この本はもう何度も何度も、擦れ切れるくらい読みました。これを読んでいなければ、自分はドイツ語をやろうなどとは思わなかった筈なので、ウィーンにも留学していないだろうし、大学院も行かず、当然奥様と知り合ってもいない、ということになります。巡り合せってのは恐ろしい(笑)。

ページを開けると懐かしいイラストの数々が…と思って奥付を見ると、何とこれ、二十年来愛読する池波正太郎の食べ物エッセイでおなじみの風間完画伯ではないですか…。巡り合せってのは本当に恐ろしいです(笑)。

実家で母に「何でこの本買ってくれたの?」と聞いたら、「当時は良さそうなのが目についたら何でも買ってたからねぇ」とのことでしたが、今書棚を見ても本を選択するセンスがとても良いのです。今更ですが、本好きに育ててくれて本当に感謝です。

この日は両親と妹二人、我々夫婦の家族6人で水元公園に夜桜を観に行ったのですが、うちは両親ともに癌を患っておりますので(二人とも元気ですが)、来年もまたみんなで桜を観ることが出来たら良いな、と心から願った次第です。

水元公園の夜桜(2013/3/23)
水元公園の夜桜(2013/3/23)

家族みんなで笑って一緒に時間を過ごせる、それはとても幸せなことですよね。数年前に立て続けに亡くなってしまった妻の両親も一緒だったらなぁとしみじみと思った夜でした。義父は東京大空襲を経験していますし、我々夫婦は、東京大空襲・戦災資料センターの館長である作家の早乙女勝元さんに双方の父親を通して色々な思い出がありまして。

ちなみに、自宅にあると思った『エーミールと探偵たち』が見つからなかったので、改めて買って来て昨日から読んでいるところです。うん、やはり面白い!!

皆様も童心に帰ってケストナーを読んでみてはいかがでしょうか?!

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