コンテンツ制作会社アイ・ペアーズが発信する制作現場の裏側
十周年記念社長ブログ【Vol.4】ビッグニュース連発の中、会社設立から現在までを振り返る

十周年記念社長ブログ【Vol.4】ビッグニュース連発の中、会社設立から現在までを振り返る

こんにちは、アイ・ペアーズ株式会社「mamo社長」こと伊藤衛です。

前回から今回までの1ヶ月の間に、弊社がVFX+モーションキャプチャーを担当した日本語教育番組「ひきだすにほんご Activate Your Japanese!」の全世界向け配信開始と、リアルタイムモーションキャプチャーを担当しているスーパー戦隊シリーズ最新作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のTV朝日系列全国ネットでの放映開始がありまして、そちらの宣伝活動準備と定時株主総会対応で忙殺されておりました。

「ひきだすにほんご Activate Your Japanese!」NHK WORLD-JAPAN 視聴ページ

東映特撮YouTube Official チャンネル(期間限定見逃し配信)

※上記リンクより本2作品の最新作をご覧いただけます。

しかも2月6日には既報の通り、弊社で以前モーションキャプチャーを収録させていただいた小林陵侑選手が北京2022オリンピック競技大会スキージャンプ男子ノーマルヒルで金メダルを取るという偉業を達成されていますし、弊社から見ると本当に沢山の嬉しい出来事が約1ヶ月の間に立て続けに起こったということになります。

以下に本ブログの過去記事をまとめます。

【祝金メダル】スキージャンプの研究に協力しました!【小林陵侑選手】

「ひきだすにほんご Activate Your Japanese!」配信開始!

スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するヒーロー「イヌブラザー」「キジブラザー」のリアルタイムモーションキャプチャーをアイ・ペアーズが担当

良い機会ですので、社長ブログ4回目の今日は、ここのところ自分がTwitterでつぶやいていた内容も含めて、弊社アイ・ペアーズの歴史をちょっと振り返ってみたいと思います。

まず、弊社は前回の社長ブログで書いた通り、2012年2月10日に設立しております。この時実はコンテンツ制作中心ではなくWebマーケティングの会社として創業しており、役員4名(うち監査役1名)+社員2名の体制でスタート致しました。

その後一年ほど営業を行ったのですが、知名度もゼロですし、固定顧客も自分の古巣からの業務委託一件しかない状態で、思ったようにビジネスを伸ばすことは出来ませんでした。単純に、Webマーケティングの会社は既に沢山ある中、先行他社との十分な差別化を行うことが出来なかったのですね。

そこで考えたのは、起業したからには本来自分がやりたかったビジネスをやらないと駄目だなということです。勿論、Webマーケティングも勝算が有って始めたことですが、いかんせん自分の力不足で成功には至りませんでした。そして第一回目の体制変更を行い、コンテンツ制作を中心とした形で事業のスクラップアンドビルドを行いました。それが2013年のことです。

運が良かったのは、現在弊社の取締役をお願いしている GLAD Sound 代表社員の皆川太一さんやエグゼモーション代表取締役の佐藤直哉(なヲタ)さん、音声事業を担当しているTさん、経理担当のKさん、総務担当のIさんと言った現在のコアメンバーに繋がる皆さんがこのタイミングで新たに弊社に加入し、更に設立時の副社長である bitpart 代表社員の柳谷真志さんが副社長として運営に残ってくださったことです。

これで自分の思い描いた新しいコンテンツ制作会社のビジョンが開け、短期間で事業の再構築が可能になりました。上記の皆さんと、公私にわたってサポートをしてくれた妻や家族(特に2016年に亡くなった母)には本当に感謝しかありません。

そして、数度にわたる運用体制とWeb関連事業撤退等の事業の見直しを経て、現在に至ります。その間、色々な才能が弊社に加わり、これまで様々な案件を手掛けて来ましたが、会社を十年やって来て最近ようやく考えていたことが形になって来た気がします。但し、その過程は相変わらず試行錯誤とピンチの連続でした。その中で心底思い知ったのが下記です。

・上手く行く時は周りが凄い
・失敗は社長の能力不足
・社長業は他人に嫌われるのは不可避

結論:社長はしんどい…

そもそもですが、自分は社長になりたいとか会社を作りたいと思ったことは実は元々なくて、やりたいことを実現するには会社を作るしかなかった、というのがホントのところです。で、仕組みづくりは好きなので、気が付いたら会社二つあるぞと…。しかも設立を手伝って監査役や出資している会社も入れると合計四つの会社経営に関わっておりますな…(;´Д`A “`

ただ、これは声を大にして言いたいのですが、自分がやりたいことと言っても、好きなことをやりたかったわけではないのです。それよりは、自分の考えたビジネスモデルは絶対ニーズが有るはずという自信があり、世の中にとっても有益だと思ったから、その方向に迷いながらも進んで来た感じですね。まだまだ試行錯誤ですが、それこそが起業の本質ですよね?

そして、自分がどういうビジネスをやりたかったかと言うと、「専門知識や業界へのコネがなくても、第一線のプロを起用した音声、音楽、3DCG、PV、翻訳、開発等のコンテンツ制作を何でも直接発注出来るIT企業」なのです。実はこの形態はレアです! なぜかと言うと、まず単純にこれを一社でやるのは難しいということがあります。各ジャンルにおける制作能力や知見と経験の蓄積が膨大に必要になりますので。小規模企業でうちと同じことが出来る会社は多分世界でも例が余りないんじゃないですかね…。

加えて、業界の壁と言う大きな問題があります。こうした壁はどの業界も厚いですが、コンテンツ業界は特に仕切りと分野の棲み分けがとてもハッキリしていまして、それが原因で外から見ると費用が分かりにくいという問題があります。よって弊社はBtoBに特化して定価をサイトに明示する戦略でいわゆる業界の常識に逆張りした次第です。こうした理由で、弊社はどの業界の年鑑にも載っていませんし、団体にも属していません。どの系列にも属さず、どこからの仕事も何でも受けるという独自路線を戦略的に邁進して来まして、弊社の今の立ち位置があります。

凄くザックリした個人的な感覚になりますが、十年以上通信系大手企業に在籍していた肌感覚として、コンテンツ制作会社はITに弱く、IT企業はコンテンツに弱いという傾向があると思っていました。そこで、ありとあらゆるエンタメ系のコンテンツをデジタルコンテンツと捉え、SIerに開発を発注するような感覚でWebで探して制作依頼出来るようにならないものか、と考えた次第です。今ではこうした感覚は普通と思いますが、十年前はこれをやっている会社はほぼありませんでしたし、そこがチャンスと思ったのですね。簡単な道のりではありませんでしたが…。

そして、現在の弊社の事業展開を実現しているのは自分でなく、弊社の誇るスタッフのみんなです。本当にうちのメンバーは凄まじいですよ! 心の底から誇りに思います。同様に、現在のメンバーだけでなく、これまで弊社に関わって下さった関係者全員に感謝しております。皆さんが居なければここまで来ることは出来ませんでした。

最近は、次の十年でどこまで行けるか、とても楽しみになって参りました。
役員、社員一同力を合わせて頑張りますので、今後とも弊社サービスをどうぞ宜しくお願い致します!

何だか最終回のようですが(笑)、普通に次回へ続きます。ではまた!!

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