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ぶくろのいぶくろ その4

ぶくろのいぶくろ その4

「ハイ。ワカリマス」

そういうと、中国人ウエイトレスは厨房へ引っ込んだ。
–ううむ。大丈夫か。わかりますって。。

この日本語は難しい。
確かに、分かりましたという過去形ではなく、
現在形の“わかります”が正しい気がしてくる。

「蘭蘭」という中華料理屋。
壁が艶消しの赤で塗られていていかにも中国風。
店員も客も中国語で話す光景がこの池袋西口の風景だ。

未だに行方不明?潜伏中?のmamo社長とお昼をとる。

mamo社長:そういえば、タレー太郎ちゃん、中国語わかるの?

タレー:いやあ、全然わからないです。。
あ、変な言葉はわかります。。

—そういえば、タレー太郎はずっと昔、
中国語を話す女性と付き合っていた。
それをmamo社長はご存じだった。

そういうこともありましたねぇ。。
もう何年も前の話だ。

注文した辛味鶏炒め定食がくる。

辛味鶏炒め定食
辛味鶏炒め定食

うまい。
なかなかしっかりした味と色。
存在感を主張している。

あの子どうしているかな。。
しっかりしていて華がある
ぼくにはもったいない素敵な子だった。

彼女が暮らしていた6畳ボロアパートで作ってくれた中華料理は
エビとチンゲン菜の炒め物だった。

ぼくの過去と現在をつないでいるタイムマシンは、中華料理なのかもしれない。

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