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プロナレーターによるマイク比べ!第一弾コンデンサーマイク 編【YouTube連動】

プロナレーターによるマイク比べ!第一弾コンデンサーマイク 編【YouTube連動】

こんにちは!音楽制作部の皆川です。

先日、アコースティックギターを使って、「マイクによって音色にどれくらい差があるのか」という検証をしました。
マイクの比較動画を作ってみました!【YouTube連動】

これはこれで自分としては明確な違いが出てとても面白かったのですが、正直ちょっと比較のマイクの種類が少なかった(4種類)のと、せっかくならコンデンサーとダイナミックは分けようよ、という自分なりの反省がありまして、これはもうガチでやりたい!ということで、今回はさらに種類を増やし、プロのナレーターさんに原稿を読んで頂くという贅沢な企画にしてみました!

ご協力していただいたのは、弊社の登録ナレーターでもある、クロコデイル所属の瀬戸歩さん


☆企業のPR動画や、ラジオCMなど様々なナレーションを担当していただいております!☆

今回は、特に最近弊社でも取り扱うケースが多い「オーディオブック風」と「ラジオCM風」のナレーション、2パターンをそれぞれのマイクで読んでもらいました。

さぁ、マイクによる違いは果たしてあったのでしょうか?
それではこちらをご覧ください。(ヘッドフォン推奨です!)

今回使用したマイクと順番はこちら

0:39~ NEUMANN U87Ai
1:12~ RODE NT2
1:44~ AKG C414 XLⅡ
2:15~ AKG C1000S
2:48~ MXL770
3:19~ Peluso 22 47

いかがでしょうか?

…ナレーションがうますぎて、どのマイクもとても良く聴こえる〜〜〜!!(汗)

と、いうのが正直なところなんですが、しっかり聞くとやはりそれぞれ特徴が見えてきます。

実はナレーションの内容には「サ行」や「ハ行」、破裂音など、マイクによってはキツく聞こえてしまうような言葉を入れていますので、その辺りがどう聴こえるかもヒントになるかもしれません。

以下はスタジオのエンジニアから、それぞれのマイクについての特徴と、どんな時に使うかなどコメントしてもらいました。
いずれもプロユーススタジオから宅録レベルまで、様々な用途で使用されているマイクです。
価格(2020年9月現在)とリンク(サウンドハウス、Amazon参考)も掲載しました。

マイク選びは録音の環境や、声の系統にもよります。好き嫌いも大きな要素ですが、ぜひ参考にしてください。

【NEUMANN U87Ai】
「言わずと知れたスタジオユース超定番マイクです。
中低域が太く、しっかりした存在感で録音でき、かつマイクセッティングの変更、イコライザーやコンプレッサー等の処理にも狙い通り反応してくれる、とても扱いやすいマイクです。」
NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai
¥269,800(税抜)

【RODE NT2】
「リーズナブルな価格で手に入る、宅録ユーザーへオススメマイクです。
中低域の太さは若干U87に劣るものの、全体的にしっかりとした音が録れる印象です。
高音域がきらびやかに鳴っており、当動画のCM風ナレーションのような
音声では、しっかり音が抜けてくる感覚がありました。」
※NT2は生産完了品の為、以下リンクは後継機となるNT2-Aとなります。
RODE ( ロード ) / NT2-A
¥43,800(税抜)

【AKG C414 XLⅡ】
「こちらも録音スタジオにはほぼ確実に置いてある、超定番マイクです。本体ボタンにて指向性、PADやローカットフィルター等細かく設定でき、あらゆる状況に柔軟に対応できます。
ナレーション用途では、サ行等の歯擦音やカ行等のアタック音がしっかり録れており、滑舌良く聴かせられる感覚があります。パワフルなボーカルにもピッタリ。
切替スイッチを省略した廉価版である「C214」や「C314」は宅録ユーザーへオススメです。」
AKG ( アーカーゲー ) / C414 XLII
¥79,800(税抜)

【AKG C1000S】
「今回の比較では唯一のスモールダイヤフラムタイプのコンデンサーマイクです。
低域の芯の太さは若干他のラージダイヤフラムのものには劣るものの、アタック成分がしっかり収録できる印象です。
本マイクの大きな特徴として、コンデンサーマイク使用の際に必要不可欠なファンタム電源を、一般的な単3乾電池にて代用できます。更に軽量なため、ステージ用途での使用もこなせるマイクかと思います。」
AKG ( アーカーゲー ) / C1000S
¥11,800(税抜)

【MXL770】
「とても安価で購入しやすい価格のコンデンサーマイクです。
しっかりと中高域が聴こえ、声が抜けてくる印象ですが、NT1-Aほど高域が目立っている感じではなく、少々丸めに聴こえる印象です。
動画内でのオーディオブック風ナレーションや、しっとり聴かせるナレーションに合いそうです。」
MXL ( エムエックスエル ) / MXL770
¥9,980(税抜)

【Peluso 22 47】
「今回一番の変化球?である真空管コンデンサーマイクです。
専用電源が必要で、使用前は少し真空管を温める必要がある、など取り扱い注意な面も。
NEUMANN社のヴィンテージモデルであるU47を再現したマイクになります。
真空管特有の倍音が加わり、とても存在感のある音色となっています。
BGMが大きめに鳴っていても埋もれることなく聴こえそうです。」
Peluso 22 47
¥232,222

いかがだったでしょうか?
かなりマニアックな内容ではありますが、ナレーション収録の現場もなかなか見ることもないと思いますし、楽しんでいただけたら幸いです。

是非マイク選びの参考にしていただけたらと思います!

今回はコンデンサーマイク編ですが、引き続きダイナミックマイク編の動画も近日アップ予定ですのでお楽しみに!

1件のコメント

  1. ピンバック: ウェブ講演用のマイク選び | ZOOM H6/AT2050/PolySync40 ~今日の課題~ - AmpiTa 【課題解決】(アンピタ)

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